ホタルと出会ってから、だいぶ不幸が減った。

減ったというか、回避することが増えた。
それも全て、ホタルが助けてくれるからだ。


朝の爽やかな日差しを受けながら、隣で歩くホタルの顔を見る。
それに気が付き、ホタルは「どうした?」と言って笑う。

不幸を回避できるのは助かる。
助かるが、燈は不思議に思っていた。

どうしてここまでしてくれるのだろう。

どうして、ずっと自分に会いたかったのだろう。


「朝まで会社についてきてくれなくてもいいのに」

「何言ってんだよ。お前の場合、朝でも夜でも危険だろ」

何の負担でもないかのような言い方に、燈は胸がぎゅっとなるのを感じる。

そして眉を下げて、「……ありがとう」と呟くように伝えた。