『彗星からの手紙』  ー夜空の”彗星”が、大切な人の居場所を知らせる―

作品番号 1555076
最終更新 2019/05/20

『彗星からの手紙』  ー夜空の”彗星”が、大切な人の居場所を知らせる―
ヒューマンドラマ

71ページ

総文字数/33,911

 ”公転周期16万年の”彗星”が、行方不明者の居場所を知らせる――”



<本文より>

 "冷気の中、脚を送った。鬱蒼とした森林公園で、けたたましい数の椋鳥が啼(な)いていた。
 彗星が、彗星が、彗星が。俺は叫んでいた"

"「……彗星?」
「翠が言っていただろう。彗星が、峯さんの居場所を知らせてくれるって」
「まだそんなばかなことを……」
 跨線橋の灰色の壁から雫がたらりたらり流れている。俺は首をふり呟いた。
「彗星に意思なんてない。だいいちどうやって通信するんだ」"



あらすじ
 厳冬のなか、難病をわずらい手足の動きが不自由になりつつある、駄菓子屋のやさしいお婆さんの峯(みね)さんが行方不明になった。峯さんは翠(すい)の母親代わりのような存在だった。

 その居場所を、あの夜空に浮かぶ天体、『彗星』が知らせようとしている、と翠(すい)は言う。

 そんなこと、あるわけない、と俺は思っていたが、現実の小さな破れ目から、魔訶不思議な出来事が、次々に起きて――

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