
作品番号 1554770
最終更新 2019/04/18
ママから貰った古い傷が、新しい絆をくれた。
僕は、自殺したわけでも無いのに、左手首に傷がある。
この傷は、ママが僕を守ってくれた傷だ。
ママとパパは、僕を守って死んでしまった。
祖父母にそう教えられた。
もうすぐ高校も卒業だ。僕は、進路で悩んでいる。やりたい事が見つからない。大学に惰性で進んでもいいかもしれないが、お金があるかわからない。それなら、このままバイトじゃなくて就職してもいいかもしれない。