
作品番号 1554517
最終更新 2019/09/03
ふんわりと笑った彼女の夢は…
"花火とともに散りゆくこと"
まだ青い春の僕に、
彼女のことを理解するには
あまりにも早すぎたんだ。
「花火と散るって、一体何をする気なの?」
「へへ。何をすると思う…?」
「…そ、想像もつかないや」
「そっか…私ね、線香花火に憧れてるんだ」
やっぱり、そう言った彼女のことを
理解するのは僕には到底無理だったけど…
そう、嬉嬉として語った
彼女の瞳は、なぜかとても美しかったんだ。
"花火とともに散りゆくこと"
まだ青い春の僕に、
彼女のことを理解するには
あまりにも早すぎたんだ。
「花火と散るって、一体何をする気なの?」
「へへ。何をすると思う…?」
「…そ、想像もつかないや」
「そっか…私ね、線香花火に憧れてるんだ」
やっぱり、そう言った彼女のことを
理解するのは僕には到底無理だったけど…
そう、嬉嬉として語った
彼女の瞳は、なぜかとても美しかったんだ。
- あらすじ
- サボり魔と死に損ないが奏でるヒリヒリして痛い。未完成な青春物語
『花火が咲いた日、彼女の最大の秘密を知った』
2020.3.19〜編集部オススメ掲載
レビュー御礼【綾瀬りず様】
この作品のレビュー

投稿者:綾瀬りずさん
キミと僕が織りなす、儚く愛おしい運命
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先ず、最後まで「キミ」や「あなた」という呼び名で一貫されていたことが、この物語の設定に見事にマッチングしていると感じました。偶然と必然が織りなし、出会い、夏まで共に過ごし、そして消えゆく。そこで物語は終わりかと思いきや、ラスト七ページで更に分かる真実に、ただただ吃驚しました。ああ、だから「キミ」と「あなた」の呼び名が活きるのか、と。 会話が多い事や地の文で「僕」の心情が多く描写されている事で、流れるように読み進めることが出来ました。その勢いが面白く、「彼女」の飄々とした性格も魅力的。どういう秘密が隠されているのだろう、これはきっと伏線だろうがどういう事情があるのだろう、と予想しながら読んでいくのがまた楽しい。読み終えると、設定が分かった状態でまた読み返してみたい。何度読んでも楽しめる作品だと思いました。素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました。
2020/06/04 18:53
この作品の感想ノート
【レビュー御礼】綾瀬りず様
この度は、素敵なレビューをありがとうございます。レビュー名も素敵すぎて、涙がでました!こだわって書いた二人の呼び方に触れて頂けて、とても嬉しいです。最後の7ページは最初書く予定がなかったのですが、驚いて頂け、素敵すぎる感想も頂けて書いて良かったな、と今深く思っています。本当に、ありがとうございます。会話や心情にも力を入れたので、嬉しい限りです。伏線を予想しながら読んでいただけたり、何度も読み返してみたい。と言って頂けたのも本当にありがたいです。
こちらこそ、伝えたかった事を素敵な言葉にして頂けて嬉しいです。本当に素敵なレビュー、ありがとうございました。
わたなべ あいさん
2020/06/07 22:47