桜子は未亜の前に立ち、小首を傾げて可愛らしく言った。

「未亜ちゃん、今日はどう? お茶して帰らない?」

しかし未亜は申し訳なさそうに微笑んだ。

「ごめん、メェちゃん。今日もちょっと……」

「そっかぁ」

少し悲しそうな表情をして、桜子は改めて尋ねた。

「昨日からどこに行ってるの?」

「シロくんとこ」

「シロくん?」

「そう」

そして未亜は帰り支度を済ませ、席を離れながら桜子に手を振った。

「じゃあね、メェちゃん。また明日」

「あ、うん。ばいばい」

呆然としつつ手を振りかえす桜子。
そして立ち去る未亜を見て、再び首を傾げた。



「シロくんって、誰?」