私の内腿をくすぐっていた右手が、移動する。うごめく指に私は吐息を引きつらせた。
「俺にねだってください。そして、どんどん壊れていくあなたが見たい」
「あしはらくんっ……ダメっ!」
「駄目じゃないでしょう?欲しいでしょう?」
「いやぁ……」
誰かが戻ってくるかもしれない。
背の低いパーテーションで区切られたオフィスじゃ丸見えだ。
こんなこと早くやめてもらわなければならない。
しかし、どんなに懇願しても彼がやめてくれるはずもない。
私は葦原くんのワイシャツの肩に顔を押し付け、ぶるぶる震えながら愛撫に耐えた。
指の関節がゴリゴリと私の内側を犯し、刺激に絶妙な緩急をつける。
やがて、私が大きく身体を揺らし、ぐったりと彼にもたれかかると、彼は満足げに私を解放した。
「ひどい……」
言いながら涙が出てきた。
どうして、こんなことをするのだろう。
どうして、私が嫌がることばかり選ぶのだろう。
もうひと月以上。
あとどれだけ心を殺したら、解放してくれるのだろう。
葦原くんは私の頬を零れ落ちる涙を冷静に見つめていた。
「ひどくないですよ。気持ちよさそうでしたし」
「俺にねだってください。そして、どんどん壊れていくあなたが見たい」
「あしはらくんっ……ダメっ!」
「駄目じゃないでしょう?欲しいでしょう?」
「いやぁ……」
誰かが戻ってくるかもしれない。
背の低いパーテーションで区切られたオフィスじゃ丸見えだ。
こんなこと早くやめてもらわなければならない。
しかし、どんなに懇願しても彼がやめてくれるはずもない。
私は葦原くんのワイシャツの肩に顔を押し付け、ぶるぶる震えながら愛撫に耐えた。
指の関節がゴリゴリと私の内側を犯し、刺激に絶妙な緩急をつける。
やがて、私が大きく身体を揺らし、ぐったりと彼にもたれかかると、彼は満足げに私を解放した。
「ひどい……」
言いながら涙が出てきた。
どうして、こんなことをするのだろう。
どうして、私が嫌がることばかり選ぶのだろう。
もうひと月以上。
あとどれだけ心を殺したら、解放してくれるのだろう。
葦原くんは私の頬を零れ落ちる涙を冷静に見つめていた。
「ひどくないですよ。気持ちよさそうでしたし」